Sonyのフルサイズミラーレスカメラ「α7IV」を購入し、約1年ほど使用しましたが満足することが出来ず手放しました。
Sony α7IVは、優れた性能を持つフルサイズミラーレスカメラとして、多くのフォトグラファーや映像クリエイターに愛されています。
しかしながら、私自身は使用していく中で、いくつかの理由から最良のカメラだとは思えず売却を決断しました。
本記事では、その理由についてご説明します。
Sony α7IVについて
まず、このカメラはソニーが2021年12月に発売した、フルサイズミラーレスカメラです。
α7シリーズの中ではスタンダード機種の位置付けとなり、
末尾に「R」や「S」が付かないモデルで、俗に『無印』なんて言い方もします。
主なスペック
- 有効約3300万画素のフルサイズ裏面照射型CMOSセンサー
- 最新の画像処理エンジン BIONZ XR(ビオンズ エックスアール)を搭載
- BIONZ XR1により、α1やα7S IIIと同じ高精度・高速・高追随のAFを実現
- CFexpress Type Aメモリーカードへの高速書き出し
- 位相差測距点と425点のコントラスト測距点を高密度に配置
などなど、高機能盛りだくさんの機材となります。
詳しく知りたい方は、メーカーHPを参照してください!
「ソニー初心者」や「何にするか迷った場合」は、コレを買えば間違いないと言われる機種になります。
売却をした理由・デメリット
本題である、当方がα7IVを売却をした理由については以下の通りとなります。
(個人的な主観ですので、参考程度にご覧ください)
スタンダード機なのに、高画素すぎで感度耐久が低い
画素数が約3300万画素はカメラでは、高画素機の分類に入ると思います。
最新機材なのでISO感度の耐久性に期待しましたが、あまり良くなかったですね。
α7Ⅳを購入して間も無く、初めてSony FE200-600mm f5.6-6.3 Gを使用して、屋外で撮影する機会があったのですが、歩いている人物撮影のため、ss:1/400にして、iso:オートで撮影した結果。
全てのisoは上限に設定していた「12800」まで上がりきっていました…なんで?
機材に慣れていない&天気が刻々と変わる状況なので、そのまま撮影を続けていましたが、画像はノイズによるザラつきが多くありました。
酷くはなく処理をすれば、普通に使える許容範囲内ではありましたが、何百枚の画像に修正を行うと考えたら絶望し、、、
そもそも日中でもこんなにisoが上がるのであれば、F値の高いレンズは使えないと判断に至りました。
ダイナミックレンジが低い(と思う)
ISO感度の耐久性が低いので、露出やシャドーを持ち上げることをしていたのですが、直ぐに白飛びをする傾向があり、綺麗に持ち上がることが無く、ダイナミックレンジが低いのでは?と感じる事が多々ありました。
以前、使っていたNikon D850は4575万画素でしたが、こちらの方が画素数があるのにダイナミックレンジが優秀であること感じております。
ただ、これに関しては同じ条件で詳細に比較していないので、あくまでも個人的な感想です。
使える望遠レンズの選択肢が無さすぎる
お金に余裕の無い、普通のサラリーマンですので、Sony FE200-600mm f5.6-6.3 Gがダメとなると、次に考えるのはFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS となります。
しかし値段が値段なので、どうせF値の影響でα7Ⅳは耐えれないだろうと億劫に思ってしまいました。
*ズームレンズの望遠ラインナップはこちら↓です。
*単焦点レンズのラインナップはこちら↓です。
α7Ⅳの欠点では無く、SONYの欠点な部分となり、申し訳ないですが、
ここはお世辞にも選択肢があるとは言えず、、、
なら「サードパーティを買え!」と言われるのですが、それはもうソニー全否定であり、α7Ⅳでなくても成立する話なんですよね。。。
「Nikon」や「Canon」のように、オールドレンズの種類が豊富で沢山あるなら、マウント アダプターを噛ませて使用することも考えましたが、Sonyはレンズの母数が少なく、その案も消滅しました。
ソニーの値上げ、コスパが悪い!?
”PS5が、たった4年で4万9980円→7万9880円に…!?”
9月にPS5の値上げが発表され、その値上げ率に多くのニュースが出ていましたね。
カメラもレンズも同様に、ソニーから公式に値上げのプレスリリースが出ております。
平均10%の値上げだそうです….
今後も物価高や為替の影響で価格は値上がり続けることが想定され、避けることは難しいと思います。
が、しかし! 肝心の当方は賃上げをしてもらえていないし、今のところ予定もないため、ソニーは無理かもしれないと考えるようになりました。。。涙
SONYの賃金をみたら嘘みたいな給料で嫉妬しかしませんでした。(人事の方ご連絡お待ちしております)
他社のミラーレス機種も昔に比べ性能は上がっており、
今はSONYのカメラは価格とコストパフォーマンスが悪いのではないかと思います。
デザインが悪く業務用にしか見えない
プロ用のカメラでも無いのに、業務用の機材に見えるデザイン…
良くも悪くもSONYのカメラは全部同じ見た目、持っていて高揚感や満足感は恐ろしく低いです。
それが良いんだよ!という人もいると思いますが、、、w
自分はα7Ⅳの前は、富士フイルムのX pro-3を使用していたため、余計に強く思ってしまいましたのかもしれませんねw
連写が遅い&バッファが詰まりやすい
主にアイドルを撮影する機会が多いので、連写を多く使用します。
その際に感じていたのが、SDカードではバッファが詰まりが酷くイライラします。
SDXC UHS-Ⅱ v60とv90の二種を使用しており、
カメラ側の設定は「圧縮RAW」で「10コマ/秒」で使用していました。
それでも体感3〜6秒くらいでバッファ詰まりを起こします。
回復に時間が掛かり、個人的にかなり不満が溜まるポイントでした。
もちろんCFexpressカードを使えば、そんな事は発生しないんでしょうが、骨を埋める覚悟が無ければ、買うには躊躇する約1.5〜3万円するの高級メモリーカードです。
買い換えたNikon Zfも、同じSDカードで使用していますが、バッファが詰まる経験をした事がありません。
画素数も関係していると思いますが、α7Ⅳで連写したいのであればCFexpressカードが必須となり、そこは満足度が低くなった部分となります。
良かった点・メリット
ここまで、散々売却した理由のデメリットをお伝えしてきたので、良かった点についてもお話したいと思います!
- 瞳AFのスピードと精度
- グリップが握りやすく、ホールド感が良い
- 落ち着いて撮れる環境なら、高精細が活かされるので良い
- 画素数が多いのでトリミングする際に助かった
総合的に、この機種の強みは『AF性能と精度』でしょうね。
フラッグシップのAFをこの価格で手に入る! それだけで価値のある物だと思います。
それに加えて、このくらいの高画素領域がちょうど良い人には、抜群に相性が良いんでしょうね。
オススメの撮影対象
主に「ポートレート」や「ペット写真」「飛行機写真」「旅行写真」ect…
これらの物を撮影とするので有れば、良い選択肢なのは間違いない!
他にも、画素数が足りるので有れば「自然・風景写真」「建物写真」でも丁度いいかもしれませんね!
まとめ
Sony α7IVを購入した事に後悔はありませんが、もう少し考えてから購入すれば良かったかな?と、少し思ってしまいました。
今はNikon Zfを使用していますが、性能はα7Ⅳのが上です。
ただ『手に馴染む』という感覚と、『見た目がオシャレ』で愛着があり持ち運びたくなります。
しかし、個人的にSony α7IVには愛着が湧くという感覚が無く、性能だけでは語れない部分もあるなと考えさせられました。
ただ良いカメラである事は間違いないので、Sony α7IVの欠点をも愛せるので有れば、
それは、あなたに合っているカメラだと言えますね!